予防接種
当院で接種可能な
予防接種ワクチン
当院では下記の予防接種を行っております。
ワクチンは予約制(電話予約)となりますので、事前のご予約をお願いいたします。
※在庫のない場合はご容赦ください。
インフルエンザワクチン | (任意接種の場合) 3,900円(税込)* |
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高齢者肺炎球菌ワクチン | (任意接種の場合) 9,000円(税込)* |
麻疹・風疹混合(MR)ワクチン | 12,000円(税込)* |
帯状疱疹(水痘)ワクチン ※50歳以上 | 一回25,000円(税込) ×2回 (2か月以上の間隔) |
*年齢および自治体によっては助成があり、自己負担金が異なります。
インフルエンザ予防接種について
2024-2025年シーズンのインフルエンザ予防接種の予約を開始しております。
- 接種開始:10月1日(火)~ 土日も接種可能です。
- 予約制となりますので、診療時間内にお電話でご予約ください。
tel.03-3718-7788 - 当院での接種は13歳以上の方(1回接種)に限らせて頂きます。
- 当院で使用するワクチンは4価ワクチン(A型2種B型2種)です。
年齢 | 接種費用 |
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13歳以上 *1回接種のみ |
3,900円(税込) |
23区在住 65歳以上もしくは60~64歳の基礎疾患ありの方 (区への申し込み済みの方) |
年齢によって自己負担額が異なりますので、予診票をご確認ください |
*区が発行する予防接種予診票を持たずに接種を受けた場合、また、期間外に接種を受けた場合は全額自己負担となりますのでご注意ください。
*予診票の自己負担額の欄をご確認ください。
- ワクチン在庫がある場合は当日のご予約も可能です。お問合せください。
- 医師が必要と認めた場合に限り、他のワクチンと同時接種が可能とされております。
- なお、新型コロナワクチンの接種前及び接種後に受ける他のワクチンの接種については、原則として2週間以上の間隔をおき、同時接種は行わないこととされていますが、インフルエンザの予防接種に限っては、新型コロナワクチンとの同時接種が可能になっています。接種間隔の制限もありません。詳しくは医師とご相談ください。
- 在庫の状況や厚生労働省の指示があった場合は予約・順番を制限させて頂く場合があります。
- ご不明な点は何なりとお問合せください。
よくあるご質問(厚生労働省HPより抜粋;一部改変)
- ワクチンは1回接種でよいでしょうか?
- 13歳以上の方は、1回接種を原則としています。13歳以上の基礎疾患(慢性疾患)のある方で、著しく免疫が抑制されている状態にあると考えられる方等は、医師の判断で2回接種となる場合があります。
- ワクチンの効果、有効性について
- インフルエンザ発病後、多くの方は1週間程度で回復しますが、中には肺炎や脳症等の重い合併症が現れ、入院治療を必要とする方や死亡される方もいます。特に基礎疾患のある方や高齢の方では重症化する可能性が高いと考えられています。インフルエンザワクチンの最も大きな効果は、「重症化」を予防することです。国内の研究によれば、65歳以上の高齢者福祉施設に入所している高齢者については34~55%の発病を阻止し、82%の死亡を阻止する効果があったとされています。
現行のインフルエンザワクチンは、接種すればインフルエンザに絶対にかからない、というものではありません。しかし、インフルエンザの発病を予防することや、発病後の重症化や死亡を予防することに関しては、一定の効果があるとされています。 - 昨年ワクチンの接種を受けましたが今年も受けた方がよいでしょうか?
- インフルエンザワクチンは、そのシーズンに流行することが予測されると判断されたウイルスを用いて製造されています。このため、昨年インフルエンザワクチンの接種を受けた方であっても、今年のインフルエンザワクチンの接種を検討して頂く方が良い、と考えられます。
- 「4価ワクチン」とはどのようなものですか?
- 現在国内で広く用いられているインフルエンザワクチンは、インフルエンザウイルスA型株(H1N1株とH3N2株の2種類)及びB型株(山形系統株とビクトリア系統株の2種類)のそれぞれを培養して製造されているため、「4価ワクチン」と呼ばれています。
- インフルエンザワクチンの接種はいつ頃受けるのがよいですか?
- 日本では、インフルエンザは例年12月~4月頃に流行し、例年1月末~3月上旬に流行のピークを迎えますので、12月中旬までにワクチン接種を終えることが望ましいと考えられます。
- インフルエンザワクチンの接種によって引き起こされる主な症状(副反応)には、どのようなものがありますか?
- 免疫をつけるためにワクチンを接種したとき、免疫がつく以外の反応がみられることがあります。これを副反応といいます。季節性インフルエンザで比較的多くみられる副反応には、接種した場所(局所)の赤み(発赤)、はれ(腫脹)、痛み(疼痛)等が挙げられます。接種を受けられた方の10~20%に起こりますが、通常2~3日でなくなります。
- インフルエンザワクチンの接種によって、インフルエンザを発症することはありますか?
- ありません。インフルエンザワクチンは不活化ワクチンです。不活化ワクチンは、インフルエンザウイルスの感染性を失わせ、免疫をつくるのに必要な成分を取り出して作ったものです。ウイルスとしての働きはないので、ワクチン接種によってインフルエンザを発症することはありません。
肺炎球菌予防接種を
お勧めします
肺炎の怖さ
高齢になればなるほど、肺炎は気をつけたい病気です。肺炎で亡くなる日本人の約98%は65歳以上という統計があります。そして、年齢が上がるごとに肺炎で亡くなる死亡リスクが高まることも知られております。
また、肺炎は、高齢になると急激に症状が進むことがあります。
まだまだ若いと思っていても、年齢とともに、からだの抵抗力(免疫力)は低下しています。日頃、元気で健康的な毎日を送っている方でも、高齢になると、体調の変化などのちょっとしたことがきっかけで肺炎を引き起こしやすくなり、急激に症状が進むこともあります。
風邪をひく、インフルエンザにかかる、歳をとって体力が衰える、糖尿病、呼吸器や心臓に持病があるといったことが原因になってからだの抵抗力(免疫力)が弱まると、細菌などに感染しやすくなります。そして細菌が肺に入り込むと、肺で増殖し炎症が起こり、肺炎を発症します。
その肺炎を起こす原因菌で最も多いのが、“肺炎球菌”です。
肺炎で亡くなる日本人の多くが高齢者であること、普段元気な高齢者が日常でかかりやすい肺炎の原因菌は肺炎球菌であることから、特に高齢者では肺炎球菌による肺炎などを予防することが重要になります。
肺炎球菌ワクチンの効果
当院で使用している23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン(PPSV23)は、肺炎球菌の97種類の血清型のうち、23種類の感染を予防します。
ワクチン接種の一番のメリットは肺炎球菌感染症の重症化の予防です。肺炎球菌感染症が重症化して髄膜炎(ずいまくえん)や菌血症(きんけつしょう)などをひきおこす侵襲性肺炎球菌感染症(IPD)を50-80%予防するというデータがあります。
また、肺炎そのものの予防効果については、日本の高齢者を対象とした研究では、5年以内のワクチン接種によって「すべての肺炎球菌による市中肺炎」を27.4%、「ワクチン血清型の肺炎球菌による市中肺炎」を33.5%予防したと報告されております。
初回接種後の予防効果は3-5年で低下するとの報告もあり、わが国では初回接種後5年以上あければ2回目の接種(任意接種)をすることができます。
定期接種対象の方(自治体から予防接種予診票が届いた方)
各年度に65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳になる方が順次対象となります。また、満60歳から64歳、心臓、腎臓及び呼吸器の機能又はヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能に重い障害のある方(身体障害者手帳1級及び同程度の方)で自治体へお申し込みをされた方も対象となります。
自己負担額は各自治体によって異なりますので、ご確認ください。
任意接種をご希望の方
過去に23価肺炎球菌ワクチン接種済みの方は、前回接種より5年以上の間隔が必要です。詳しくはお問合せください。
帯状疱疹予防接種を
お勧めします
帯状疱疹の原因
帯状疱疹は、多くの人が子どもの頃に感染する水ぼうそうのウイルスである水痘・帯状疱疹ウイルス(varicella-zoster virus:VZV)が原因で起こります。このウイルスは水ぼうそうが治った後も体の中に潜んでいます。50歳以上の日本人のVZV抗体保有率は、100%であると報告されております。
帯状疱疹の発症率
つまり、日本人成人のほとんどの方には、帯状疱疹の原因となるこのウイルスが体内に潜伏しており、80歳までにおよそ3人に1人が帯状疱疹になると言われています。その発症率は、50歳代から上昇します。
帯状疱疹の症状と後遺症
帯状疱疹の症状としては、体の左右どちらかにピリピリとした痛みがあらわれ、その部分に赤い発疹が出てきます。痛みは徐々に増していき、夜も眠れないほどの強い痛みが出ることもあります。50歳以上で帯状疱疹を発症した人の約2割は、皮膚の症状が治った後も痛みが3ヶ月以上続く帯状疱疹後神経痛(postherpetic neuralgia:PHN)になると言われています。また、頭部から顔面に帯状疱疹が起こることもあり、目や耳の神経が障害されるとめまいや耳鳴りといった症状が出たり、重症化すると視力低下や失明、顔面神経麻痺などの重い後遺症が残ったりする危険性もあります。
帯状疱疹の予防(ワクチン)
50歳以上の方は帯状疱疹を予防するためのワクチンを接種することができます。これまでは水ぼうそうの予防にも使われている水痘ワクチンを使用していましたが、2020年1月に新しい帯状疱疹ワクチンである「シングリックス」が発売となりました。シングリックスは2ヶ月間隔で筋肉内に2回接種しますが、2回目の接種が2ヶ月を超えた場合であっても、遅くとも1回目から6ヶ月後までに接種する必要があります。
シングリックスの帯状疱疹に対する予防効果は、50歳以上の方で約97%、70歳以上の方で約90%と報告されており、既存の水痘ワクチンよりも有効性が高いと考えられます。副反応としては、体の中で強い免疫を作ろうとする仕組みが働くため、注射部位の痛みや腫れが生じることもありますが、その多くは3日以内に治まります。
帯状疱疹予防接種をお勧めします
シングリックスは、50歳以上のいずれの年齢層でも高い帯状疱疹発症予防効果が示されており、帯状疱疹後神経痛(PHN)の発症を減らす効果も期待できます。
帯状疱疹に対する予防接種をご希望の際は、お気軽にお問い合わせ下さい。